東洋大学からコニカミノルタに入社した設楽啓太が、2017年3月末でコニカを退部することを発表した。
環境を変えて心機一転頑張るためとのことだが、移籍先は明確にはされていない。
コニカミノルタは元日のニューイヤー駅伝を3連覇するほどの強豪だが、設楽啓太とはやや肌が合わなかった?のだろうか。
設楽啓太がコニカミノルタを退社!
2017年3月29日、設楽啓太が3月末でコニカミノルタを退社すると同社より発表があった。
コニカミノルタ陸上部の設楽啓太(25)が3月末で退部、退社することが29日、同社から発表された。
東洋大で箱根駅伝優勝などに貢献した設楽は2014年に入社。1年目は全日本実業団(ニューイヤー)駅伝でエース区間を任されるなど活躍したが、2年目以降は低迷していた。「本人から環境を変えて心機一転、頑張るために退部したいとの意向が示され、当部は慰留に努めたが、最終的には話し合いの結果、本人に意向を尊重する結論に至った」と同社は説明。4月以降の活動拠点は未定。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170329-00000136-sph-spo
設楽啓太は自己ベストなどからチームの大エースとしてこれまで活躍していたが、ここ最近は不調が続き記録が思うように出ていなかった。
そのための退部とみられるが、これには多くのファンからも驚きの声が上がったようだ。
・設楽啓太さーーーん!突然過ぎてビックリだけどどこに行っても応援し続ける
・設楽啓太コニカミノルタ退部か…… どこで走っても、例え走らなくても、ずっと応援してます!!!
・設楽啓太は確かに環境変えた方がいいかもしれないなあ。頑張ってほしい
・兄弟が結果を残しつつあるから、思うところはあるんだろう
・磯松監督との相性か、神野選手が注目され過ぎたかでしょう・・・
原因は不調!?ここ最近の記録が悪すぎる!
設楽啓太は2014年にコミカミノルタに入社。
入社直後からチームのエースとして力を発揮するが、ここ1~2年は不調が続いていた。
なお、設楽啓太の各種目の自己ベストは以下の通り。
3000m 8分07秒12 (2012年)
5000m 13分40秒32 (2014年)
10000m 27分51秒54 (2013年)
ハーフマラソン 1時間01分12秒 (2015年)
30km 1時間29分55秒 (2013年)
2016年からの、設楽啓太のレースの成績を見てみよう。
・2016年 1月1日(金・祝)第60回 全日本実業団対抗駅伝競走大会
6区 12.5km 設楽啓太 10位 38分25秒
・2016年1月24日(日)全国都道府県対抗男子駅伝
3区 8.5km 3位 設楽啓太(埼玉県) 24分44秒
・2016年2月7日(日)丸亀ハーフマラソン
9位 設楽啓太 1時間01分54秒
・2016年2月21日(日)金栗記念熊日30キロロードレース
優勝 設楽啓太 1時間30分45秒
・2016年4月2日(土)金栗記念選抜中・長距離熊本大会 5000m
24位(4組16位) 設楽啓太 13分57秒17
・2016年4月24日(日)日本体育大学記録会 5000m
9位 設楽啓太 14分06秒16
14位 設楽啓太 13分46秒67
・2016年6月4日(土)、5日(日)日本体育大学記録会
4日 10000m 9組 設楽 啓太 5000mで途中棄権
・2016年6月24日(金)~26日(日)日本選手権
21位 設楽 啓太 31分20秒85
・2016年11月13日(日)日本体育大学記録会 5000m
8位 設楽 啓太 14分07秒52
・2016年11月26日(土)八王子ロングディスタンス
23位 設楽啓太 29分11秒59
・2017年 1月1日 第61回 全日本実業団対抗駅伝競走大会
1区 12.3km 設楽啓太 35分47秒(区間28位) 28位
序盤はまだよかったのだが、春ごろから不調が続き、自己ベストとはほど遠い結果になっている。
多くの人から設楽啓太の不調が心配されていたのだが、今回の退部で本人も相当悩んでいたことが分かるだろう。
不調の原因については不明だが、設楽が退部を願い出ていた事から、コニカミノルタの練習方法が合っていなかった可能性もありそうだ。
なお、コニカミノルタ陸上部は2013年4月より、元選手だった磯松大輔監督が務めている。
ルーキーの神野大地や、菊池、山本などの選手を見ても分かる通り、伸びる選手はかなり伸びる印象。
設楽啓太も最初は良かったのだが、やや環境に合っていなかったのかもしれない。
またエースとしてずっと活躍してきた宇賀地強も最近は不調な事もあり、チームとしては最近は危険な状態のようだ。
移籍先はホンダ?引退はしない模様!
このまま引退の心配もされていたが、退部について本人は「環境を変えて頑張るため」と話しており、引退はまだ考えていない様子。
移籍先が気になるところだが、もっとも可能性が高いのは弟の設楽悠太が活動している「ホンダ」だろうか?
弟の設楽悠太は兄の退部に対し、「同じチームで競技を続けたい」と言う気持ちはあるようだ。
ご存知の方もいると思いますが…
同じチームで競技を続けたい気持ちはありますが決めるのは本人ですのでいい選択ができることを願っています。
これからも変わらぬ応援よろしくお願い致します。
https://t.co/kEXIjoE8cb— 設楽 悠太 (@Honda_1218) 2017年3月29日
ただコメントの内容からすると、移籍先はまだ確定していないと思われる。
これから休養を取りつつ、いろんな実業団の練習に参加して、移籍先を決めるんじゃないだろうか。
過去に400MHの為末大選手がやっていたように、「プロ」として独立して競技を続ける可能性もあるが、知名度や実績的にそれは厳しいかもしれない。
陸上のルールは終身雇用の時代のままなので移籍やプロ化がめんどくさい
設楽啓太、コニカミノルタ退社…会社は慰留も本人の意向尊重(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース https://t.co/L9Z0yf3oWp #Yahooニュース— 為末 大 (@daijapan) 2017年3月29日
あるいは日清食品から移籍して、アメリカのオレゴンプロジェクトで練習している、大迫傑のようなパターンも考えられる。
個人的には旭化成の宗茂・猛の双子兄弟や、現役で活躍する村山兄弟のように、ホンダで設楽兄弟として成長して行って欲しいもの。
東洋大学にいた時のような無類の強さをまた見せて欲しいと思う。
コメント
所属企業退社のニュース驚きました。しかしながら、競技を辞めるわけではないようですので、いつか駅伝やマラソンなどで走る姿をみることができることを楽しみにしております。