2016年8月23日、俳優の高畑裕太が泊まっていた群馬のホテルで、40代の女性従業員を暴行する事件があった。
女性の手足を縛り付けるなどして暴行した高畑裕太容疑者は、「女性を見て欲求が抑えきれなかった」などと話している。
事件により4日後の27日に予定されていた24時間テレビのドラマでは、急遽代役を立てて撮り直すなどあわただしい状況となった。
しかし事件から13日後の9月9日、高畑裕太は不起訴となり釈放された。
被害女性との示談が成立したらしいのだ。
これはなぜなのか?
金の力が働いているようにも見えるが、真相について見て行こうと思う。
高畑裕太、被害女性との示談成立で釈放・不起訴へ
2016年9月9日、高畑裕太容疑者は群馬県の前橋警察署から出てきた。
被害者との示談が成立し、不起訴となり釈放されたのだ。
高畑裕太はマスコミが集まる中、数十秒間頭を下げつづけ、謝罪の言葉を絶叫した。
今回の釈放については、弁護士は以下のように述べている。
簡単に要約すると、
・全部はよく知らないけど、話を聞くと無理やりと言う事実はなかったと思う
・裁判してれば無罪主張をしていた内容、だから不起訴になったと思う
と言うことだが内容はあいまいで、表向きに納得させようとしている文面である事は明らかだ。
以下、弁護士の発言全文
なぜ示談が成立し、不起訴になったのか?
逮捕時の事実を聞くかぎり、被害女性が暴行されたことは明らかだろう。
それにしてもなぜ被害女性は暴行されたにもかかわらず、示談(和解)を受け入れて高畑裕太容疑者を無罪にしたのか?
実は今回のようなケースは、そこまで珍しくはない。
強姦致傷から裁判員裁判へ。これを嫌がる女性が多い
通常の強姦罪であればそうではないのだが、これが「強姦致傷」になると裁判員裁判が行われる。
裁判員制度は、一般人が法廷に立ち、裁判を行う制度だ。
「大勢の人の前で、被害の状況や自分の気持ちを話さなければならない」
実はこれを嫌がる女性が非常に多い。
デリケートな内容なだけに、人前で話したくない人がほとんどだろう。
そのためこれを避けて、半分泣き寝入りして「示談」に応じる人が多いのだ。
ましてや今回のように世間で取り上げられていれば、なおさらなのではないか。
橋下×羽鳥の番組で詳しく取り上げられていたので、動画の44分35秒当たりから参考にして欲しい。
ホリエモンの言う通り、これは裁判員裁判制度の欠陥と言ってもいいだろう。
キンコメの高橋は、制服を盗んだだけで懲役2年6ヶ月だったのにかわいそうだ。
制服を盗んだキングオブコメディ高橋被告は懲役2年6カ月、執行猶予4年、強姦致傷の高畑裕太さんは示談で不起訴かあ。
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) 2016年9月9日
高畑裕太釈放も事務所は解雇、犯罪者の再犯率は4割強
無罪となり釈放された高畑裕太だが、今後、芸能界に復帰するのは難しいだろう。
すでに事務所からは解雇され、ネットニュースでは芸能人からの悪評が広まっている。
そして気になるのは、犯罪者の再犯率は高く、現在では4割強と言うデータがあることだ。
加害者の社会復帰を目指す声もあるが、復帰したあとに再び犯罪を犯す確率は高い。
今回の高畑裕太も、二度とやらない保証はないだろう。
個人的に思うのは、高畑裕太は明らかに罰を受けるべきだった。
このような事件をきっかけに、制度を見直しを行っていくべきだろう。
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[…] 高畑裕太はなぜ釈放・不起訴に?被害女性と示談が成立した裁判員制度の欠陥 […]