2017年2月26日に行われた東京マラソンで、MHPSの井上大仁が2時間8分22秒で日本人トップの8位に入った。
初マラソンでは2時間12分56秒と言う記録に終わっていたのだが、2度目のマラソンで2時間8分台の記録を樹立。
外国人選手には大きな差を付けられたが、ロンドン世界陸上に向けて、いいアピールが出来た形だ。
まだ24歳のため、今後は日本記録も十分に期待できる。
そんな井上大仁は、学生時代はどんな選手だったのか振り返ってみよう。
井上大仁のプロフィール
名前 井上大仁
生年月日:1993年1月6日 (24歳)
身長 165 cm
体重 51 kg
出身校 鎮西高校→山梨学院大学→MHPS
趣味 散歩
種目 長距離・マラソン
1500mベスト 3分49秒64
5000mベスト 13分42秒72
10000mベスト 28分12秒96
ハーフマラソンベスト 1時間01分39秒
マラソンベスト 2時間08分22秒
鎮西学院高校時代
井上大仁の高校時代の5000mベストは14分29秒。
今や13分台が珍しくない中、平凡な記録と言わざるを得ないタイムだ。
全国高校駅伝は、強豪の諫早高校に敗れて1度も出場ならず。
しかし3年時には県大会で1区を走り、諫早の的野を破って29分18秒の区間賞。
ただその後チームは惜しくも敗れて2位に終わった。
卒業後はこの年の箱根駅伝で3位と躍進を遂げた、山梨学院大学へと進む。
山梨学院大学時代
井上大仁が大きく伸びたのが大学時代。
入学時からまずまずの成績を残し、3年生あたりから一気にエース級の活躍をするようになる。
5000mのベストタイムも13分42秒、10000mが28分23秒となり、山梨学院大学の日本人記録を更新した。
三大駅伝の成績(1年時)
出雲駅伝 -
全日本大学駅伝 -
箱根駅伝 1区10位 1時間3分13秒
三大駅伝の成績(2年時)
出雲駅伝 1区5位 23分34秒
全日本大学駅伝 1区2位 43分23秒
箱根駅伝 3区7位 1時間6分40秒
三大駅伝の成績(3年時)
出雲駅伝 -
全日本大学駅伝 2区1位 38分08秒(大迫傑と同タイム区間賞)
箱根駅伝 5区7位(棄権のため参考記録) 1時間21分11秒
三大駅伝の成績(4年時)
出雲駅伝 台風のため中止
全日本大学駅伝 4区3位 41分28秒
箱根駅伝 3区3位 1時間2分56秒
MHPS(三菱日立パワーシステムズ)時代
ニューイヤー駅伝2016 -
びわ湖マラソン2016 9位 2時間12分56秒
ニューイヤー駅伝2017 4区3位 1時間3分14秒
東京マラソン2017 8位(日本人1位) 2時間8分22秒
2014年に三菱重工業と日立製作所が統合した、MHPS(三菱日立パワーシステムズ)に井上は入社。
10000mで28分12秒の自己記録をマークし、さらに元日のニューイヤー駅伝ではエース区間の4区で区間3位の成績を残す。
入社2年目ながら、すでにチームのエース的存在だ。
マラソンに適性?東京マラソンで2時間8分22秒をマーク
2017年2月26日に行われた東京マラソンでは、全体8位ながら日本人トップとなる、2時間8分22秒をマーク。
東京マラソン2017
井上クン 2゚08’22″✨PB✨(▽4’34”)
8位入賞(日本人1位)✨
おめでとうございます(*’▽’*)
ゆっくり休んでください😊
お疲れ様でした😌🍵 pic.twitter.com/DZqIM6eVgH— ちあき (@nijntje35) 2017年2月26日
東京マラソン2017
MHPS 結果(速報値)井上 大仁(いのうえ ひろと)
2:08:22
総合8位 (日本人1位)皆さま、沢山のご声援ありがとうございました。 pic.twitter.com/em1WQY4DYO
— 三菱日立パワーシステムズマラソン部 (@mhings_marathon) 2017年2月26日
10000m27分台の記録を持つ、設楽悠太らをしりぞけ、日本人1位となった。
これまでに日本トップレベルの成績が無かった井上だが、ここで大きく注目されることに。
これにより夏に行われるロンドン世界陸上への出場が濃厚となり、自身初の世界陸上へ進むことになりそうだ。
現在24歳のため、2020年東京オリンピックのマラソン代表も十分視野に入っている。
学生時代から時代のトップを歩んできたわけではないのだが、20歳を過ぎた頃から大きく伸び始めてきた。
爆発力はないが、ロードに安定感があり、粘り強い走りが特徴。
マラソンに適性があるとの声も大きく、期待通りに花開いてくれた形だ。
10000mのベストは28分12秒だが、恐らく27分台の力はあり、マラソンで日本記録を狙えるスピードは十分あるだろう。
日本男子のマラソンは、2002年に高岡寿成が出した2時間6分16秒から更新されていない。
一方世界記録は2時間2分57秒まで縮められ、その差は開くばかりだ。
井上ら日本のトップ選手には、もっと世界と戦える力を付けていって欲しいものである。
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