マンガや雑誌業界は、年々厳しくなっていると言われているが、それでも歴代№1のコミック売り上げ数を誇るのが「ワンピース」だ。
コミックの合計売上数は3億冊を超えており、ダントツの歴代№1、この記録はさらに伸びていくだろう。
2016年のシリーズ売り上げは1231.4万部となっており、2位の暗殺教室688.7万部に倍近い差をつけている。
それにしてもなぜワンピースは、ここまで人気のある漫画になったのだろうか?
漫画「ワンピース」とは?
ワンピースとは「海賊」をテーマにした漫画だ。
ゴールドロジャーが処刑前に、伝説の大秘宝「ワンピース」を隠したと発表してから、多くの海賊がワンピースを求めて冒険する「大海賊時代」となった。
その中で主人公の「ルフィ」も、ワンピースを求めて「海賊王」を目指す旅に出る。
船で海を冒険し、多くの仲間たちを集めながら、伝説の秘宝「ワンピース」を探し求めると言うストーリーだ。
連載している週刊ジャンプのテーマである、「友情・努力・勝利」と言うテーマに沿っているのはもちろんだが、個人的に強く感じるのは「自分の信念を貫く」と言う描写が、強く描かれている所。
作者の尾田栄一郎先生は、元々任侠映画のファンらしく、「自分の仁義を貫く」ところに美学を感じているのが分かる。
権力や仲間に媚びすぎるのではなく、例えルールに背いたり死につながろうとも、自分の筋を通していくキャラが多い。
周囲に合わせることを強要されがちな日本においては、この当たりが魅力的に感じる部分もあるんじゃないだろうか。
ヒットの理由は伏線×ネットやSNSの考察??
ワンピースを読んでいる人なら分かると思うが、ちらほら気づくのがその「細かい伏線や作り込み」だ。
普通に読んでいると気づかないようなところに、遊び心ある描写や伏線が入れられていたりして、なるほど!気づかされる事も多い。
例えばこの扉絵を見てみると、
この週は同じくジャンプで連載されている漫画「NARUTO」の最終回だったのだが、この扉絵でメッセージを送っていることが分かる。
後ろにあるメニューの頭文字をつなげてみると、
「ナ」「ル」「と」「おつ」「カレ」「三」「で」「し」「た」
と言うメッセージになる。
さらに一味の服やタイトルロゴにナルトがさりげなく入っており、後ろのいすにはNARUTOの主役である「うずまきナルト」が写っているのが分かる。
そしてこちらはキャラの技名なのだが、
これもただ付けられているだけではなく、チラっと描かれた過去の悲惨な体験が基となってできていたのだ。
このようにワンピースのストーリーは細かい部分まで作り込まれており、熱心なファンはそれを見つけたりして楽しんでいる。
このような伏線がいたるところにちりばめられているため、新しい連載や続きが気になる内容だった場合、ネットやSNSで様々な「考察」がされている。
とんでもない伏線が見つかった場合は、ネットで話題になり、大きく拡散されているようだ。
ストーリーを楽しむのはもちろんだが、このような伏線を見つけたり、考察したりするのも流行っているようだ。
・ワンピースの考察読んでたら授業終わりそう
・今後の展開予想したり考察し合うのくそ楽しいんだよなぁ。
・この時間にワンピースの考察読み始めたら止まらなくなった、、、深すぎる。
・あ、たしかに スリラーバーク編とホールケーキアイランド編いろいろ似てるな ほんとワンピースの考察は飽きないねー楽しいわ
・ワンピースの考察サイト見てると時間がすごい勢いで溶けまくるな
大ヒットした映画「君の名は」や、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も、ネットやSNSでの拡散でヒットにつながったと言われているが、マンガ「ワンピース」もネットやSNSでの拡散がヒットに貢献していると言ってもいいかもしれない。
ネットで話題になる細かい伏線や描写が、ヒットに貢献していく可能性はあるだろう。
コメント
良かったと思います。