桐生祥秀の9秒98に続き、ケガで調子の出なかった山縣亮太が日本歴代2位の10秒00をマークした。
追い風やスタートの状況などを考えると、実質桐生よりも速かったと言えるかもしれない。
山縣亮太の9秒台突入は、もはや時間の問題か??
山縣亮太が10秒00の日本歴代2位!
実業団のSEIKOに所属する山縣亮太が、9月24日に行われた全日本実業団選手権で10秒00(+0.2)をマークした。
この記録は9月9日に桐生祥秀がマークした9秒98に続く、日本歴代2位の記録となる。
【#全日本実業団陸上】
男子100m決勝
山縣亮太 10秒00(+0.2)🏅👏#日本歴代2位タイ #陸上
(写真は共同) pic.twitter.com/x7dHylnvXV— スポーツナビ・陸上編集部 (@sn_gorin) 2017年9月24日
9月24日時点での男子100m日本歴代記録
1位 桐生祥秀 9秒98 +1.8 2017年9月9日
2位 伊東浩司 10秒00 +1.9 1998年12月13日
2位 山縣亮太 10秒00 +0.2 2017年9月24日
4位 朝原宣治 10秒02 +2.0 2001年7月13日
5位 末續慎吾 10秒03 +1.8 2003年5月5日
6位 サニブラウン・アブデル・ハキーム 10秒05 +0.6 2017年6月24日
7位 江里口匡史 10秒07 +1.9 2009年6月28日
7位 多田修平 10秒07 +1.8 2017年9月9日
9位 飯塚翔太 10秒08 +1.9 2017年6月4日
10位 ケンブリッジ飛鳥 10秒08 -0.9 2017年6月23日
スタートやリアクションタイムは遅め?完璧なら9秒台は確実??
しかし今回山県が出した10秒00は、追い風0.2mと言う微風で出した記録。
追い風1.8mだった桐生の9秒98と、同じくらいの速さか、それ以上だと言えそうだ。
さらにスタートに定評のある山県にしては、今回のリアクションタイムはそれほど速いとは言えなかった。
↓山県のリアクションタイムは0.138秒
風とかどうこうより、リアクションタイムが復活すれば日本新だと思うの。 pic.twitter.com/AIRlLJsQAp
— 土江 仁🇧🇼 🇯🇲 (@sprinterhtky) 2017年9月24日
2016年9月25日に10秒03を出した時のリアクションタイムは0.107秒。
スタートが他の選手よりも速い山県の大きな特徴と言えるが、今回は復帰戦で慎重になっていたのかもしれない。
そして追い風についても、今回は+0.2mの微風と言うコンディション。
男子100mの追い風における影響は、+0.2mに付き、約0.01秒と言われている。
男子100m走での
追い風の影響は一般的に、
0.2m が 0.01秒と言われるので、まああくまでも仮定ですが
+2.0mなら今日の記録は 9.91秒ですね。— wolfy™ (@wolfysway) 2017年9月24日
0.01秒が0.1mという人もいるみたいです。
— wolfy™ (@wolfysway) 2017年9月24日
仮にリアクションタイムが10秒03を出した時と同じ0.107、追い風が+2.0mの好条件だったとすると、今日の山県の記録は、
9秒88(+2.0m)
と言う事になる。
あくまでも計算上だが、条件が揃えば9秒8台のタイムを出す力が山縣亮太にはあると言えそうだ。
世界選手権の代表から外れ、心配されていた山縣亮太だったが、見事に第一線へと復活。
このままさらに成長し、9秒台をコンスタントに出せるような選手になってくれれば、東京オリンピックでの決勝も夢ではない。
また桐生を始め、多田、サニブラウン、ケンブリッジなど、他の選手の刺激にもなれば、日本の短距離界はますます強くなることは間違いない。