女子長距離界で圧倒的な力を見せつけているのが、エチオピアのアルマズ・アヤナだ。
2016年のリオ五輪10000mでは、圧倒的な速さを誇る女王ティルネシュ・ディババを破り、それまでの世界記録である29分31秒78を塗り替える29分17秒45で金メダルを獲得した。
これはウサイン・ボルトが100mで9秒58を出した時と同じくらいの衝撃だったと言ってもいいだろう。
まだ25歳の彼女は、今後5000mと10000mでさらなる記録更新を狙っている。
アルマズ・アヤナのプロフィール
名前 アルマズ・アヤナ・エバ
生年月日 1991年11月21日(25歳)
国籍 エチオピア
競技 陸上競技
種目 3000m、3000mSC、5000m、10000m
自己ベスト
3000m 8分22秒22(2015年)
5000m 14分12秒59(2016年)
10000m 29分17秒45 (2016年) 世界記録
3000mSC 9分22秒51(2010年)
アルマズ・アヤナが暮らすのは、エチオピアの首都アディスアベバから西へ850kmほど離れた山岳地帯。
若い頃はコーヒー園で働きながら、陸上競技の練習を続けていた。
アヤナが19歳の時に、幼馴染だった当時17歳のソレサ・フィダと結婚。
ソレサも中距離の陸上選手だったが、アヤナのサポートやコーチ役に回り、アヤナをサポートする側に回っている。
すでに結婚して6年目となる2人だが、いまもラブラブで信頼関係の深さも垣間見えるようだ。
元々3000m障害の選手だったが、2011年にソレサの勧めで5000mへと転向。
2013に行われたダイヤモンドリーグで世界歴代6位となる14分25秒84をマークした。
そして2016年のリオオリンピックでは、10000mに出場し絶対女王と言われたティルネシュ・ディババを破って金メダル。
出場した34人の選手のうち29人を周回遅れにし、世界記録を従来の14秒も上回る29分17秒45をマークした。
アヤナはこの年、ボルトとともに年間最優秀選手へと選ばれた。
ちなみにリオでは5000mにも出場していたが、やや疲れが出ていたのか、10000で銀メダルだったケニアのチェルイヨットに敗れて銅メダルとなっている。
しかし5000mでも世界記録である、14分11秒55にせまる14分12秒59を出しており、世界記録を更新する日も近い。
アヤナが今までの選手と違うと感じるのは、やはり支えてくれる旦那さんの存在だろうか。
ここまで記録を伸ばせたのは、コーチである旦那さんの存在とその信頼関係があると言えそうだ。
日本の亀田三兄弟ではないが、結果を出す人間は信頼できる人の支えがあることが大きいのは確かだろう。
これまで世界大会はティルネシュ・ディババの1人勝ちと言う印象だったが、時代がアルマズ・アヤナに変わりつつある印象。
5000m13分台、10000m28分台も、夢ではないかもしれない。
最大のライバルはゲンゼベディババとチェルイヨット?
このアヤナの最大のライバルとなりそうなのが、同じエチオピアのゲンゼベディババ
フルネーム Genzebe Dibaba
国籍 エチオピア
種目 長距離走
生年月日 1991年2月8日(27歳)
自己ベスト
1500m : 3分50秒07(20015年)世界記録
3000m : 8分26秒21(2014年)
5000m : 14分15秒41(2015年)
10000m女王だったティルネシュディババの実妹で、中距離を得意としている。
1500mで世界記録を持っており、非常にスピードのある選手だ。
さらにリオで負けたケニアのビビアン・チェルイヨット。
フルネーム Vivian Cheruiyot Jepkemoi
国籍 ケニア
種目 長距離走
生年月日 1983年9月11日(33歳)
生誕地 リフトバレー州ケイヨ県カプタガト
自己ベスト
1500m : 4分06秒65(2007年)
3000m : 8分28秒66(2007年)
5000m : 14分20秒87(2011年)ケニア記録
10000m : 29分32秒53(2016年)ケニア記録
33歳と年齢は上になっているが、昨年10000で自己ベストを出すなどまだまだ成長著しい。
マラソンへの転向も考えられるが、まだまだトラックでも活躍できそうだ。
恐らくこの当たりの選手と世界記録を争う事になるはず。
5000mと10000mの記録更新、さらに将来はマラソンでの記録も期待されるだろう。
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