2017年5月20日に行われた村田諒太vsアッサンエンダムの試合は、判定2-1によりアッサンエンダムが勝利となった。
しかし試合のペースはほぼ村田が握っており、誰が見ても村田が押していたのは明らかだ。
この判定については、ネット上で「おかしい」「八百長」などのワードが飛び交い、多くの批判が寄せられることとなった。
今回の状況や、プロのルールなどについて今一度整理してみたいと思う。
村田諒太vsアッサンエンダム試合の判定はおかしい?
2017年5月20日に行われた村田諒太vsアッサンエンダムのスコアについてだが、
110-117、116-111、115-112
の2-1の判定により、アッサンエンダムが勝利した。
この時のスコアカードがこちら。
#NDAMvsMURATA scorecards controversial? I want your opinion. @AndyP792 said it was pic.twitter.com/IjQrL98Nsj
— Gilberto J Mendoza (@GilberticoWBA) 2017年5月20日
エンダムを支持した2人の審判は、ともに8ラウンド以降はエンダムにポイントを付けている。
逆に村田を支持した審判は、1、2、8ラウンド以外はすべて村田に付けており、7ポイント差で村田有利と付けた。
試合内容を見た人なら分かる通り、1、2ラウンドは村田が様子見でほとんど手を出していなかったため、エンダム側にポイントが付くのは分かるが、3ラウンド以降、特にダウンを取った4ラウンドからは、村田がプレッシャーをかけてペースを取っていたのは明らかだ。
手数は全体的にエンダムの方が多かったが、パンチはほとんどガードの上からで、クリーンヒットは無かった。
今回の判定にはWBAのマストシステム(どちらかに必ず優劣をつける)が採用されているが、果たしてこの判定はどうなんだろうか。
ネットでは「八百長」などの疑惑も
今回の村田諒太の試合後にはSNSなどが荒れ、このようなワードがトップキーワードが上がる事となった。
また判定に納得が行っていないのは、観戦していたプロ選手も同様で、判定に納得がいかない人がほとんどだったようだ。
帝拳ジム会長のコメント:ひどすぎだ。負けは絶対にない。村田が取られたのはせいぜい1、2回だけではないか。(エンダムを支持した)あの2人以外、誰に聞いたって全員(村田の)勝ちだといっていた。
山中慎介選手のコメント:正直、僕には理解できないですね、この採点に。
西岡利晃選手のコメント:村田の圧勝かと思った。ダウンも取ったし相当(パンチが)効いていた。村田がガードしていったのを手数として取られた、それしか考えられない。
ネット上のコメント
いや、いみわからん!!
絶対に村田諒太だったしょ!?
エンダム😦😦
てか審判員しっかりしてや!!— あいか (@Aika_815) 2017年5月20日
ボクシングいま全部見たけど
なんで村田が判定で負けたの?
わけわからん納得いかない— やましょ (@6xQre0IUM0iho16) 2017年5月20日
亀田vsランダエタぶりにズコーっとなってしまった。。それはさておき村田君は男前過ぎるで。
— ことふくろう (@kotoowl2010) 2017年5月20日
「素人だから理解できないけどどうして村田負けたの??」っていう意見が多数。
安心してください。プロでもこの判定はなかなか理解しがたいはずです。手数は確かにエンダムだが、手数だけが判定基準ではないのに、、
#村田諒太— おなしゃすくん (@c_6_l_1_m_0) 2017年5月20日
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— ℜ௶ʋʝʗɧʝ (@Ryuu89_baseball) 2017年5月20日
何かの間違いかと思う程意味がわからない………どう見ても勝ったのは村田選手でしょ……………#村田諒太
— 花京院の幻影を見続けるミか助 (@ika_pal) 2017年5月20日
それにしても、あれだけクリーンヒットあててたら、手数がなくても当てた方に点ふるよ、普通は。昔だったらロープダウンしてるくらい効いてたし。冷静な村田も許せないだろう
— ばんぶぅ (@sharrood) 2017年5月20日
村田ショック。確かに手数少なかったけど、ダウン取ったし、有効打の数では圧倒的に勝っていたと思うけど、中盤に倒しきれなかったのが響いたか。ゴリゴリに押し切って倒し切る厚かましさが必要だったということか。いやー、喪失感でかい。最終的には人の主観に委ねられる定性的な判定勝負は難しい
— DEJI (@DEJI_33Records) 2017年5月20日
まあ誰から見ても村田の勝ちだとしか思わんので、今後も頑張ってほしい
ベルトも遠い存在ではなさそうだし— ロク@モンエナ中毒者 (@44Furious) 2017年5月20日
村田勝ちだと思うんだけど。
どう考えても誤審だろ。#ボクシング— я¥цµt∀ (@Ryuuuuta0220) 2017年5月20日
明らかな八百長だしボクシング嫌い
— 憑喪 (@tsu_ku_mo_) 2017年5月20日
ボクシング見てて、11R辺りで村田圧勝やな~風呂行ってこよってなって風呂戻ってきたら判定負けくらってたw八百長すぎw
— なこしゃん@サマナ (@nacosyan) 2017年5月20日
ボクシング「プロ」の判定基準について
アマチュアボクシングであれば「的確な有効打」が判定基準となるが、プロの世界戦の判定とはまた異なる。
プロの試合では、主に下記の内容が判定基準となっている。
※採点基準
1.有効なクリーンヒット
相手の急所に有効なパンチをヒットさせ、よりダメージを与えた方を優勢とする。2.アグレッシブ(有効な攻勢)
より攻撃的である方を優勢とする。ただし単なる突進は攻勢とは認められない。3.リングジェネラルシップ(主導権支配)
巧みな試合運びによって主導権を支配している方を優勢とする。4.ディフェンス(防御)
相手の攻撃を無効にする防御に長ける方を優勢とする。
ただし攻撃と結びつかない単なる防御は評価しない。※ 実状・問題点
・有効なクリーンヒット等で優劣が明かなラウンドと、僅差で微妙なラウンドとが 共に10対9と同じポイントとなるため試合全体の印象とは異なる結果がもたらされることも少なくない。現在の採点システム自体が試合全体の印象を正確に反映できるシステムではないとも言えるかもしれない。僅差のラウンド2つ分が、ダウンに相当するのも問題。
・ジャッジの中にも、テクニックを高く評価する者や、手数を評価する者、ボディー打ちをあまり評価しない者,する者など微妙に評価するポイントが異なる場合があるといわれておりジャッジ間でも採点が大きく異なることもある。
引用:http://www.boxing.jp/data/saiten.htm
今回の村田諒太vsアッサンエンダムの試合では、
1.有効なクリーンヒット
3.リングジェネラルシップ(主導権支配)
では、圧倒的に村田が優勢だったのは明らか。
対してエンダムは、
2.アグレッシブ(有効な攻勢)
について優勢だったと言えそうだ。
しかし後半は再三のクリンチや逃げ回る行為も目立ち、アグレッシブについても疑問が残る。
プロの判定基準を見直してみても、今回の判定には納得がいかないのは明らかだ。
しかし※ 実状・問題点にも書かれている通り、試合全体の印象とは異なる判定が下されることも多いため、今回のようなケースも少なくない。
こればかりは人間が判定するボクシングの欠点と言えるのかもしれない。
とりあえず判定は覆えることはなく、村田諒太にはプロ初の黒星がついてしまった。
ゴロフキンとの対戦も遠のいてしまったが、まだまだチャンスを掴むため諦めて欲しくはないところだ。
コメント
WBAの価値が下がったね‼
皆さんも再戦すれば良いってもんじゃないと思ってると思いますけどね!
こんな判定をした審判の責任はどうけじめ付けるんでしょうか?
知ってる方教えていただけるとありがたいです。
ボクシングの判定者判定の仕方下手くそ見ているこっちがイライラする判定者の仕方を見ているだけでお前の顔ブン殴りたい
ボクシングの判定者判定の仕方下手くそ見ているこっちがイライラする判定者の仕方を見ているだけでお前を退場させたい