日清食品からアメリカのオレゴンプロジェクトに移籍した「大迫傑」が、4月17日にボストンマラソンで初マラソンを行った。
記録は2時間10分28秒の3位だったが、気温26度、かなりの難コース、初マラソン、競り合ったメンバーなどを考えるとかなりの好成績。
世界トップクラスの選手にも負けない力を見せつけた。
日本最強と言われる大迫傑だが、東京オリンピックでマラソンのメダルも期待できそうだ。
大迫傑がボストンマラソンで3位の大健闘!
大迫選手、ボストンマラソンで2:10:28で3位。ボストンで日本人歴代3記録。Osako 2:10:28 debut for 3rd at #BostonMarathon pic.twitter.com/eP9AKOlteI
— Japan Running News (@JRNHeadlines) 2017年4月17日
陸上の日本長距離界のエース大迫傑(25=ナイキ・オレゴンプロジェクト)が、ボストン・マラソンに出場し、2時間10分28秒の3位に入った。今大会での日本人の表彰台は87年に優勝した瀬古利彦以来、30年ぶりだった。
世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」に数えられる大会。初マラソンながら、30キロ付近まで先頭集団に粘ってついていった。その後は離されたが、攻めのレースを展開した。
引用:http://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1809458.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp
【レース結果】
1位:Kirui, Geoffrey 2:09:37 KEN
2位:Rupp, Galen 2:09:58 USA
3位:Osako, Suguru 2:10:28 JPN
4位:Biwott, Shadrack 2:12:08 USA
5位:Chebet, Wilson 2:12:35 KEN
6位:Abdirahman, Abdi 2:12:45 USA
7位:Maiyo, Augustus K. 2:13:16 USA
8位:Sefir, Dino 2:14:26 ETH
9位:Puskedra, Luke 2:14:45 USA
10位:Ward, Jared 2:15:28 USA
このボストンマラソンには、世界歴代4位の2時間3分13秒の記録を持つエマニエル・ムタイ(ケニア)や、2時間4分28秒の記録を持つサミー・キトワラ(ケニア)、2時間4分33秒の記録を持つレミ(エチオピア)なども出場していた。
大迫と30秒差だったアメリカのゲーレン・ラップは、リオ五輪の銅メダリスト。
このメンバーの中で3位に入ったのは、かなり大きな収穫と言えそうだ。
大迫傑の通過タイム
【5キロ】
22位 15分26秒
【10キロ】
16位 30分26秒
【15キロ】
12位 45分44秒
【20キロ】
11位 1時間1分16秒
【25キロ】
10位 1時間17分00秒
【30キロ】
6位 1時間33分01秒
【35キロ】
3位 1時間48分31秒
【40キロ】
3位 2時間3分38秒
大迫は序盤から先頭集団につき、35キロ地点でトップ2人に離されるも、その後も大きくペースダウンすることなくゴールした。
初マラソンの内容としては、十分すぎる出来と言っていいだろう。
ネット上の評判もかなり良かったようだ。
大迫、ボストンマラソンで3位!
初マラソンでこの結果は凄い!— アオバ (@ymsraob) 2017年4月17日
気温25℃でペースメーカーなしだから、まじすごい。大迫は眼がいいんだよな。ホンモノ。
— トモノウコーヒー 友納 理 (@tomono_coffee) 2017年4月17日
大迫傑すげー!!ボストンマラソン見ててよかった!!
すげーよ。世界と戦える日本人いるぞ!!!すげーすげー!!!#ボストンマラソン— 中山Z-α (@mschumi02) 2017年4月17日
大迫すげーな。この暑さの中、初マラソンで2:10:28とは。
— Takuo OTSUKA (@o2ka) 2017年4月17日
設楽、大迫が初マラソンで結果をしっかり残したことでこの年代の選手が軸となってマラソン界を引っ張っていくと感じた
— なかやまけいすけ (@919_keisuke) 2017年4月17日
東京オリンピックでメダルの期待も?
日本男子マラソンのオリンピックのメダルは、1992年に森下広一選手が銀メダルを獲得したのが最後。
その前になると、1968年の君原健二選手で、約50年の間に男子マラソンが取ったメダルは2つだけだ。
女子は有森裕子、高橋尚子、野口みずきなどがメダルを獲得し、日本のお家芸とまで言われていた種目だが、ここ最近では入賞すらも逃している。
大迫傑が、日本マラソン界の復活源となってくれることに期待だ。
しかし東京オリンピックの開催予定期間は7月24日~8月9日までとなっており、夏マラソンのかなり暑い気温が予想される。
アメリカに拠点を置いていて、時差もある大迫傑にとっては、体調面での調整がやや心配。
意外と日本の実業団選手の方が調整しやすく、本番でいい走りをしてくれるかもしれない。
ひとまずボストンマラソンでの大迫傑の走りは、他の選手にとっても大きな刺激になったはず。
東京オリンピックのマラソンでは、ぜひ日本選手にメダルを取ってもらいたい!!