俳優の松方弘樹(本名:目黒浩樹:74歳)が、2017年1月21日に脳リンパ腫により死去した。
2016年2月より体調不良を訴えており、1年近い闘病生活を経たが病状が悪化し亡くなることとなった。
筆者は時代劇で「遠山の金さん」として活躍していた事を覚えているが、昔出演していた任侠映画は今見ても面白い。
同じ時代に活躍していた、菅原文太(死去)、田中邦衛、梅宮辰夫らとの演技はどれも豪快で、ネットやSNS時代の今だからこそ、義理人情にあふれた人間関係は新鮮だ。
松方弘樹のプロフィール
名前 松方弘樹
本名 目黒 浩樹(めぐろ こうじゅ)
生年月日 1942年7月23日
没年月日 2017年1月21日(満74歳没)
出生地 日本 東京市王子区
身長 173 cm
血液型 A型
職業 俳優・映画監督・映画プロデューサー
松方弘樹が亡くなった時のYahoo!リアルタイムの感情図がこちら。
ほとんどが「残念」「悲しい」と言う感情で、「大好きだった」「ありがとう」と言うお別れの言葉も目立った。
また「陰謀」とは何ぞや?と思ったのだが、これは出演していた「柳生一族の陰謀」の事だったようだ。
死因は脳リンパ腫。どんな病気?
脳リンパ腫とは、脳の中に悪性のリンパ腫(腫瘍)が発生する病気。
60~80歳代で発症する確率が高く、一度発生してしまうと再発率や死亡率は高い。
発生すると認知症や麻痺などの症状が現れ、症状の進行は早いかなり厄介な病気のようだ。
松方弘樹は2016年の2月23日に、脳リンパ腫であることが報道され、長期療養が必要であることを明かした。
出演予定だった「夢コンサート」、舞台の「遠山の金さんと女ねずみ」が取り下げられ、治療に専念したが病気には勝てず、残念ながら74歳で亡くなる事となった。
遠山の金さんや任侠映画で活躍。
松方弘樹と言えば「遠山の金さん」のイメージが強い人も多いだろう。
松方弘樹主演の遠山の金さんは、1988年~1998年までの10年間テレビドラマで放送されていた。
気のいい町民が、街の人と共に悪党に絡まれるが、実は正体は権力者だったと言う、水戸黄門や暴れん坊将軍などと同じ構成のテレビドラマだ。
実在した南町奉行「遠山景元」をモデルにしており、松方主演の時には非常に好評だったらしい。
また任侠映画にも数多く出演しており、こちらが記憶に強い人も大勢いるかもしれない。
同じく任侠映画を主戦場としていた、菅原文太、田中邦衛、梅宮辰夫などとともに、迫力ある義理人情の世界を見せてくれている。
例えば「県警対組織暴力」では、松方は刑事である菅原文太と癒着している、ヤクザの頭を演じていた。
刑事とヤクザである2人は、ずっと持ちつ持たれつの関係を続けてきたが、新しく上司に就任した梅宮辰夫が2人の関係を厳しく取り締まるようになる。
規則で縛り付けるだけではうまくいかないと主張する菅原だが、それを無視して進めていく梅宮。
強行なガサ入れや組員の逮捕が重なるようになり、松方は菅原ら刑事に不信感を抱くようになり、ついには警官隊に牙をむく。
籠城して立てこもり、警官隊に攻撃を加えていく松方や組員たち。
現場は困難を極め多くの被害者がでるが、最終的には菅原に説得されて連れ出される。
しかしタクシーに乗る直前、松方は銃を奪って梅宮を人質にとる。
「お前の旗なんかに踊らされるかい!おどれはおどれの旗振って歩いとるんじゃあ!」
こう叫び自分の信念を貫こうとした松方は、最後は菅原に撃たれて死んでしまう。
数年後、菅原は刑事をやめ、小さな交番の駐在所になっているが、そこで松方の部下に・・・
ややバッドエンド的な終わり方になってしまうのだが、そこには「任侠の美学」と言うものが感じられた。
日本人は周囲に合わせて無難な生き方をしがちだが、それとは逆で「信念を貫く」と言う生き方がカッコいいと感じる映画だ。
そしてこの「任侠の美学」を参考にして今もヒットしている作品が、現在コミック売上歴代最高を記録しているマンガ「ワンピース」だ。
作者の尾田栄一郎は子供のころから任侠映画に強く影響を受けており、それはワンピースにも強く反映されている。
菅原文太や田中邦衛、勝新太郎がモデルとなったキャラクターも重要人物として登場しており、今後もしかすると松方弘樹の登場もあり得るかもしれない。
ワンピース好きな人は、その原点となった松方弘樹らの「義理人情」を見てみてはどうだろうか。
松方弘樹が出演した昔の映画の多くは、動画配信サイト「U-NEXT」で見る事ができる。
31日間のお試し期間があるので、その間に無料で見てみるのもいいだろう。
スマホやPCからも見る事ができ、登録は5分~10分ほどで終了、すぐに見られるので手間はかからない。
松方弘樹と言えば、女関係で派手だったと言う噂も多かった。
たびたび浮気を繰り返し、離婚あり不倫もたくさんあったようだ。
隠し子がたくさんいるとも言われており、亡くなってから実は父親は・・・なんて事実がたくさん発覚するタイプと言う話もある。
ひょっとするとこれから、ひと悶着あるかもしれない。
ただ、
男としてカッコイイ人(*´▽`*)
であることは間違いないだろう。
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