「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、2016年9月17日発売の週刊少年ジャンプで連載終了を迎える。
連載期間は40年、コミックスは200巻の長期連載となるマンガだけに、惜しまれる声も多いようだ。
私も子供の頃から「こち亀」はたくさん読んでいただけに、終わるとなると少し寂しい気もする。
ウチの本棚には全巻集めきれなかったこち亀の単行本が、飛び飛びで並んでいて、今も時々トイレで読んでいる。
ただ正直こち亀はもう、昔のようなガツガツした両さんの面白さは無く、長いことジャンプで読んでいない。
連載終了して、次回作に挑戦するという決断は、個人的には応援したいかぎりだ。
こち亀とは?コミックの売り上げはどれくらい?
こち亀こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、少年ジャンプの1976年42号から連載され、今年で40周年を迎える、ジャンプ史上歴代最長のマンガだ。
破天荒な中年警官の「両津勘吉」巡査長が、同じ派出所にいる頑固者の「大原部長」、スーパー金持ちの「中川圭一」「秋本麗子」、気が弱くさえない「寺井巡査」らのメンバーとともに、ドタバタな毎日を繰り広げる。
日常の何気ない日々を題材にしたものが多く、ジャンルとしては「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」に近いだろう。
今回こち亀が連載終了となる訳だが、Yahoo!リアルタイムの感情図では、次のような数字が出ている。
半分近い人が「悲しい」「残念」「寂しい」などのコメントを残しているようだ。
ちなみにプラスの感情は「ありがとう」「楽しかった」などのコメントで、多くの人に愛されていたことが分かる。
連載40年と言う事もあり、コミックは最終的に200巻に到達する。
コミックの歴代売上部数だが、
1位 ワンピース 3億2086万部
2位 ゴルゴ13 2憶部
3位 ドラゴンボール 1億5700万部
4位 こちら葛飾区亀有公園前派出所 1億5650万部
5位 名探偵コナン 1億4000万部
となっており、歴代4位の売上部数をほこる。
200巻の発売後には、ドラゴンボールを抜いて歴代3位に上がる可能性もあるだろう。
もはや日本国民のほとんどが知っている、マンガだと言っても過言ではない。
連載終了の真の理由は・・・
著作者の「秋本治」氏は、連載終了の理由を次のように答えている。
以下、Yahoo!ニュースより抜粋
過去にこち亀が最終回と言うのが話しの中の冗談であったが、
今回はウソではない、「本当」だ。
連載終了について、秋本治氏は200巻と言うきりのいいところで終わりたかったと話している。
次回作の構想もあると言う事なので、次のマンガを描きたかったと言う気持ちもあるだろう。
こち亀の秋本治氏もそうだが、第一線で活躍している人にとって、「引退」「引き際」と言うのは、非常に悩ましいもののようである。
例えば、多くの有名人やスポーツ選手にとっての「引退」「引き際」の理由はこのようなものだ。
・実業家 松下幸之助 「数え年50歳の時に引退しようと考えた」
・技術者 本田宗一郎 「いつの間にか私の発想は、企業本位のものになっていた」
・アニメ監督 宮崎駿 「クリエティブな創造ができる自分の10年はとっくに終わっている」
・プロ野球 王貞治 「王貞治としてのバッティングが出来なくなった」
・K-1 魔裟斗 「自分が最高の時に惜しまれながら引退したかった」
秋本治氏はきりのいいところで終わりたかったと話しているが、もちろんそれだけではないだろう。
これ以上続けるのがしんどかったのかもしれないし、売上の伸び悩みもあったのかもしれない。
同じ漫画家の手塚治虫氏は、老人になってからも若い者に負けるものかと言う嫉妬心や情熱があった。
秋本治氏も、次回作で世間を驚かそうと言う気持ちが、全くないとも言えないだろう。
次回作はどんな話になる?
気になるのが、すでに構想があると言う次回作の話だ。
両さん見たいな破天荒な男が主人公になるのか?
それとも中川みたいな金持ちイケメンが主人公なのか?
麗子みたいなナイスバディの美人は登場するのか?
特殊刑事みたいなマッチョにセーラー服な変態も出るのか?
いろいろと妄想が膨らむところである。
ネットでのコメントを見てみよう。
こち亀の連載が終了とのこと。次回作期待の声も高いが、期待値のハードルが高くなりそうだ。もう以前連載していたミスタークリスで良いんじゃないかと。 #こち亀
— ganseki (@itoak) 2016年9月3日
次回作:シン・コチカメ を来週から是非w
— ラフカット (@RoughcutJewel) 2016年9月3日
次回作「あちら葛飾区亀有公園前派出所」
— いにしえ (@cntnzm) 2016年9月3日
秋本先生ウソですよね?!
次回作の構想とか言っといて新しくこち亀Zが始まるんですよね?!
— ハヤタ(茶巳)ソウキチ@既にこち亀ロス (@ultra0fight) 2016年9月3日
こち亀、終了ですかぁ。
次回作の構想もあるみたいですが、できればMr.Cliceも続きを書いてほしいです。
— つっち〜 (@comfitwing) 2016年9月3日
こち亀では、「ビジネス」「フィギュア」「弓道」など、専門的な分野も数多く出てきた。
ひょっとするとこれまでのこち亀とは違った、スポーツやビジネスを題材にした漫画かもしれない。
40年こち亀を続けただけに、染みついているものは多いだろう。
ジャンプに時々お邪魔すると言っているので、短期連載の可能性もありそうだ。
個人的には「戦争」などをテーマにした作品も、面白いんじゃないかと期待している。